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自由度が高かった大学教育

自分の大学はかなり教育方針の自由度が高くて、レポートやゼミの発表も遊び心にみちていた気がします。友人の行った大学は高校の延長のような講義が多く、自分で創意工夫がしにくかったと聞きました。自分の大学は例えば社会学のレポートを書くときにも、自分でテーマを探してくることが必須で、そしてそのテーマ選定こそが評価ポイントでした。もちろん真面目な社会問題をテーマにする学生もいましたが、流行歌に使われる単語を世代別に分析したり、SNSで物議を醸した事柄について収集する学生もいました。それらは他の学生にとっても面白く、身近なことが社会学につながっていることを実感したものです。大学で堅苦しい教育を受けた記憶はあまり無く、ほとんどが学生側からの発信で、斬新な切り口から現代を考えることができたと思います。大学でこういった学びの場があったことは、社会人になって直接役に立っているかはわからないものの、何か身になっているはずです。

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